2022年6月3日
子どものいる風景~イチゴがなったよ~(園長より)
朝の風が優しく木々を揺らしています。「園長先生来て、イチゴあるよ」と年中のA君が呼びに来ます。花壇の隅には色づいたイチゴが何粒かなっていました。「食べたいな」とA君。「まだ青いから赤くなったらね」と言うと、少しがっかり顔です。まだ薄赤いイチゴなので、食べられそうにありません。何人かお友だちも集まって来ました。初めてイチゴがなっているのを見た子もいます。お店にある赤いイチゴしか見たことがない子たちもいて「これなあに?」と、小さな青い粒のイチゴを見て不思議がっています。大きい粒が少しで、小さいのがころころ緑色の茎にぶら下がっていました。「可愛いね」と声が聞こえます。私が、この大きいのは「お父さんかな」と言うと、B子ちゃんは「こっちはお母さん」「こっちはお姉さんだよ」「だって、小学校にお姉さんいるんだよ」と嬉しそうに話をしてくれました。「こっちのは子どもだね」と、ちっちゃな実を触りながら、感触を楽しんでいる子たち。すると、A君「赤くなるとカラス食べちゃうよ」の一言。みんな「えー」とびっくりです。なんだかちょっとマスクの中で吹き出してしまいました。その後は、時々子どもたちはイチゴの所にやって来て、赤くなる前にほとんど摘んでしまいました。うーん、ちょっと残念。
まあいいか、子どもはイチゴに惹かれて、大好きになったんだから。イチゴだって、可愛い子どもにじーっと見つめられ、嬉しかったに違いないね。
(砂場遊びに夢中です。本文とは関係ありません。)
(鉄棒の前で先生と楽しい一時です。)
(明子先生と一緒に「雨降りくまの子」の歌を身体表現をしながら歌いました。)
(みんなに愛された花壇のイチゴ)