2022年7月1日
子どものいる風景~これあげる~(園長より)
綿あめのようなもくもくとした雲が、山際に顔を出しています。夏風が心地よく吹いている朝、園門にいると、子どもたちは元気に登園して来ます。A子ちゃんは「おはようございまーす」と、しっかり私を見つめて、「これあげる」とシロツメクサを3本編んだのをくれました。駐車場にあったのを摘んで、作ったのだそうです。「いい香りするよ」と言うので嗅いでみると、さわやかな素朴で懐かしい香りがします。そういえば、小さいころ草の上に寝転がって嗅いだ匂いです。夏、リアカーの荷台に仰向けに乗って、入道雲や夕焼雲を見つめた風景がよみがえりました。調べてみると、シロツメクサは、ハーブの仲間だそうです。それに、その効能は咳や痰に効くとありました。そうなんですね。A子ちゃんありがとう。実は、この頃少し喉の調子が良くなかったのです。早速、クンクンといい匂いを吸い込みました。
それから、次々に子どもたちが登園します。バスから降りる子。虫かごを持ってくる子。「園長先生おはようございます」と、可愛い声が響きます。明るい声を聞くと、暑さなんかに負けていられませんね。するとそこに、折り紙の大好きなBくんが来ました。「これあげる」と言って、黄色の折り紙で折った小さな兜をくれました。頭に載せると元気が湧いてきます。わーい、なんて素敵な子どもたちなんだろう。「ありがとう」私の心は、幸せでいっぱいに包まれました。
優しい空いろ風が吹いています。庭の片隅には赤紫色のアサガオが一輪、にこにこ見つめていました。
(プール遊び楽しいね。本文とは関係ありません。)
(年少さんマット遊び、ころころ転がりました。)
(アサガオが初めて咲きました。)
(シロツメクサの白い花が駐車場辺りに咲いています。)