2022年7月25日

子どものいる風景～色水つくったよ～（園長より）

朝方まで降り続いた雨が上がり、園門には時おりやさしい風が心地よく吹いています。年中のA子ちゃんがビニール袋を持ってきて「園長先生、色出ない」と言って悲しそうです。見ると、袋の中には赤紫と淡いピンクのアサガオが何枚か水に浸っていました。「こうやるといいよ」と、袋の外から１枚の花びらを擦ると、ふわーっと紫の色が透明な水の中に広がりました。「すごーい、色が出た」と大喜びのA子ちゃん。小さな可愛い手で袋の上から、ギュギュっと揉んでみました。力がまだあまりないので、直ぐに色は変わらないけれど、少しずつ色が広がる様子を楽しんでいました。そこに、男の子たちが４人ほど色水の袋を持って元気にやってきます。今度は「縛って」と私に差し出します。中を見ると、どの子も濃い紫色の色水になっていました。時間をかけて真剣に色水を作ったのですね。縛ってあげると、得意になって袋を持って、振ったり揺すったりニコニコです。「ブドウみたいな色だね」とB君。「きれいな色だね」と私が言うと、みんな満足そうな顔をして、他のお友だちに見せに行きました。
アサガオなど自然の植物などの色には、自然の命の色が入っているように思います。１枚１枚みんな違った命を持っているアサガオ。柔らかく、瑞々しく、和やかで、優しく…その輝く色。子どもの命と同じように感じました。

（アサガオのようにぐんぐん伸びてね）

（お楽しみ保育　わー花火がきれいだね）

（フィンガーペイント、色水遊びしたよ）