2022年8月31日

「タッチ、なでなで」子どもとのつながりを大切に（園長より）

♪あれまつむしがないているリンリンリンリン…♪暑かった夏が終わり、虫の声が静かに聞こえてくる季節となりました。２学期が始まり、子どもたちの元気な声が園舎に響いています。まだまだコロナは収束しませんが、子どもたちの健康面や安全面を大切にして、園運営を行ってまいりたいと思います。お世話になりますが、よろしくお願いいたします。

２学期も子どもたち、職員、保護者の皆様と温かい雰囲気の園にしていきたいと思います。先日の夏季研修で子どもの人権について学び合いました。人権を大切にするためにどのように保育者が関わったら良いか考えました。「保育者の言葉や注意の仕方が大切。子どもはよく見ている。保育者の影響が人権にかかわる」「子どもの意見や考えを受け止め、尊重することが子どもと関わる土台である」「子どもと仲良しになることが保育では大切。心のつながりを見つめ、焦らずじっくりと関わる」「子どもは保育者から考えや行動を学んでいるので手本となるよう行動したい」等々、でした。

やはり、その子の「自分らしく成長するための権利」が大切であると痛感します。お父さんお母さんからいただいた大切な命、その子らしい個性、感じ方…そういったものをしっかり見つめて、大事にしていくことではないかと思います。

大切にしたいことは、子どもとの「つながり」です。先日、廊下にいたら、年中さんが、「園長先生」と言って呼んでくれました。嬉しくなって思わず、「いいこいいこ」と言って、頭をなでなでしました。他の子は「タッチ」と言って、可愛い手を差し出してくれました。温かいぬくもりがふわっと伝わってきて、幸せな気分になりました。手と手が触れ合う、抱っこする、目と目でコンタクトする、あいさつするなどなど、子どもとの「つながりのあり方は」いろんな形で表現できますね。「つながり」ができれば、子どもは安心して、自分で自分らしく伸びていくのだと思います。

『子どもの「脳は」肌にある』（山口創著）の本の中に、「何歳になっても、なでなでしてあげてください。心・体・頭の成長のために」の言葉がありました。なでなでなどスキンシップをすると、心の状態が変わるのだそうです。優しさや愛情が確認でき、心を癒すそうです。

目を輝かせて今を歩んでいる子どもたち。その小さな行いに感動し、頭をそっとなでなでしてあげたいなと思っています。