2022年8月31日
子どものいる風景~おいで、一緒に遊ぼう~(園長より)
花壇の百日草が秋風に揺れる園庭では、子どもたちが楽しく遊んでいます。「園長先生、ハシゴに登って虫探そう」と、年長のA君が寄ってきます。話を聞くと、カブトムシやクワガタが木の上にいるようなのです。前に見たそうです。確かに生い茂った木々を見上げると、何処かに動いていそうな気もします。夏の終わりだけれども、子どもの心はまだ夏を追いかけていました。
「いいよ、探そう!」と言って、早速アサガオの所にあるハシゴを持って、ヤマザクラの木まで行きました。周りには大勢のお友だちも集まって来ました。年少のB子ちゃんも登りたそうです。Aくんが初め登りました。木の枝枝をジッと見ています。「いた?」と尋ねると、「うーん、いないなぁ」とがっかりしています。カブトムシを呼んでみたらどう?」と話すと、「カブトムシおいで!」と大きな声で言いました。周りの子もみんなで言います。可愛い声が、木々にこだましました。「次は僕ね」と他の子どもたちも登っては、呼びかけました。B君は「カブトムシ、一緒に遊ぼう」と、優しく言います。B子ちゃんも私が抱っこしてあげて登りました。ちっちゃな声で「おいでー」とつぶやきます。
子どもにとっては憧れの虫たち。見つからなかったけど、なんだか素敵な時間でした。「おいで」の声には、子どもたちの優しい気持ちが溢れています。
秋色に染まってきた空や草木が、子どもたちを「あーいいな」と見つめているようでした。
(虫を探したヤマザクラの木)
(鉄棒などで遊びます)
(楽しい給食の風景)