2022年12月1日

みんなちがってみんないいなあ（園長より）

（なかよし音楽会の風景です。）

♪かきねのかきねのまわりかど…♪木枯しに乗って「たきびの歌」が楽しく聞こえてきそうです。季節は冬に入りましたが、寒さを吹き飛ばし、元気に遊んでほしいと思います。現在、保護者アンケートを取らせていただいております。ご意見などございましたら遠慮なくご記入ください。今年も残すところ後1ヶ月になりましたが、様々な日々の活動や行事の中で、子どもたちは精一杯自分を出して目を輝かせていました。

帰り際に何人かのお友だちに「今日楽しかった？」と尋ねると、どの子からも「うん、楽しかった」という返事が返ってきました。園で1日過ごして楽しかったというのが一番です。きっと、自分を受け入れてくれる優しいお友だちがいたり、お互いにいい関係づくりができていたのだと思います。

先日、金子みすゞの「私と小鳥と鈴と」を読み心が踊りました。紹介します。

私が両手をひろげても　お空はちっとも飛べないが

飛べる小鳥は私のように　地面（じべた）を速くは走れない

私がからだをゆすっても　きれいな音は出ないけど

あの鳴る鈴は私のように　たくさんな唄はしらないよ

鈴と　小鳥と　それから私　　みんなちがってみんないい

この詩を読みながら、「みんなちがってみんないい」の言葉にハッとします。「～はできないけれど、～はいいなあ」と、感じることってみんな持っています。どんな小さな出来事でも「いいなあ」を大切に見つめたら、子どもは益々輝いていくのだと思います。先日、朝、園門にいたら、年少さんが「これあげる」と、小さな赤い実をくれました。触れると可愛い温もりが伝わってきます。相手が喜ぶと思って差し出してくれたのでしょう。「ありがとう」と言うと、とても嬉しそうでした。優しさに「いいなあ」と感動します。帰り際に「今日は楽しかったよ」と、素直に言えることも素晴らしい「いいなあ」です。「あの子のこんなところがいいなあ、この子も…」どんな些細なことでも「いいなあ」をたくさん自分の心に溜めたいです。

「いいなあ」をいっぱい見つけたら、みんな心が繋がって、今日は「一日楽しかった」という気持ちになるのだと思います。「あーいいな愛の幼稚園」になりますね。

昭和っ子たちの仕草に、いつも「いいなあ」と感動できる自分でいたいと思います！