2023年4月26日
子どもへの愛情を見つめながら(園長より)
♪なのはなばたけにいりひうすれ…♪そよ風に乗って、おぼろ月夜の歌が聞えてきそうな季節を迎えております。新年度も保護者の皆様には様々な面でお世話になりますがよろしくお願いいたします。今年は、信学会が創立70周年となりました。皆様方に益々愛される信学会の幼稚園として精進したいと思います。
新学期が始まりました。今年度も、園のキャッチフレーズは「あーいいな愛の幼稚園」です。みんなの心が繋がって、愛に包まれた園にしたいと思います。新しく入園した年少さんも、進級した年中さん、年長さんも、新しい出会いに心を躍らせて、「楽しく過ごしたいな!」の気持ちをいっぱい抱いて欲しいです。そして、子どもたちの「楽しいなあ」の心を改めて見つめたいと思います。何かいろいろ出来るようになったり、夢中になったりするのも、そのことが「楽しい」と感じるからです。その為にも仲良く過ごすこと。なかよしってやっぱりいいですね。気の合うお友だちを見つけて、園にいるのが楽しいなと思ってほしいです。
以前勤めていた飯田の小学校のお子さんがこんな短歌を作ってくれました。
「巣に向かい 親鳥いそいで 飛んで行く
ヒナはどんなに 大きくなったの」
童謡「七つの子」を歌った後に、思いついた気持ちを表したのだそうです。親鳥のわが子を思う気持ちが表現されています。何事もなかったか心配したり、成長を喜んだり親鳥の深い愛情を感じます。お子さんへの愛情こそが、子どもたちを大きく育てていくのだと思います。お子さんの日々の姿に、「どんなに大きくなっているのかな?」をいつも感じ見つめながら、泣いたり笑ったり成長を喜び合いたいです。園にいることが「楽しい」と感じるのもやはり保育者との温かい触れ合いですね。
先日、朝の冷たい風を受けながら園門に立っていると、お子さんが「これ上げる」と言って、たんぽぽの花を2つ持って来てくれました。一瞬温かい風がフワーっと入って、私の心は優しさに包まれました。今日も頑張れる。「楽しいな」の気持ちをいっぱいいただいたひと時でした。
急いでヒナの所に飛んで行く親鳥の愛情を、いつも自問し過ごしたいと思います。