2023年7月1日
子どもの心がのびるのびる(園長より)
(音楽の先生と楽しく歌います)
♪あめあめふれふれ母さんが…♪あめふりの歌が聞えてきそうな梅雨時を迎えております。季節は7月に入りますが、本格的な暑い夏がやって来ます。
この雨で植物がどんどん伸びています。園庭のアサガオの双葉から本葉が出て、つるは、まるで目があるかのように巻き付くものを探しながら伸びていました。小さかった種の中に、こんなにも伸びようとする命の力があるなんて、とても不思議です。種は、土や水やお日様の力を借りて、少しずつ姿を変え、花や実を結びます。子どもたちの中にも「伸びよう」「自分で花を咲かせよう」という力が秘めています。
ところで、伸びようとする気持ちになる時って、子どもが「嬉しいな」と感じる時ではないでしょうか。その気持ちは、心が明るく軽く、ワクワクして前向きです。ちょっと褒められた時や、笑顔で向き合ってもらった時、ありがとうって言ってもらった時など…優しい心が感じられた時ですね。反対に、心が重いと閉じこもってしまい、舞い上がらなくなってしまいます。
「しゃぼん玉」を歌っていたら、少し気持ちが前向きになりました。紹介します。
♪しゃぼんだま とんだ やねまでとんだ
やねまでとんで こわれてきえた
しゃぼんだま きえた とばずにきえた
うまれてすぐに こわれてきえた
かぜかぜ ふくな しゃぼんだまとばそ♪
しゃぼん玉は、軽いので風に乗ってふわふわ飛んで行きます。私は、しゃぼん玉のような柔軟性のある心がとても大切なように思います。子どもに接するのもそうです。あまり「~でなければいけない」と決めつけられると、心が重くなって天真爛漫な無邪気さが欠けてしまいます。保育者がいつもふわふわな明るく軽い心でいたら、子どもはそれを見て、安心し、嬉しくなって大空に自由に飛んで行くでしょう。いろんな出会いに向き合ってもいけます。
ところで、チョッと参考に。自分がしゃぼん玉になったつもりで、手の形を丸くし、自由に動かしながら歌います。心の中でそっと「…しゃぼん玉とばそ」いかがでしょう。心がリラックスし、体いっぱい優しさが溢れませんか。
(アサガオのつるが伸びます。ピンクの花が今朝咲きました。)