2023年7月26日
子どものいる風景~スモモおいしいね~(園長より)
雲の合間から夏空が顔を出し、園舎のあちこちで子どもたちの賑やかな声が響いています。朝、職員室にいると、年長さんたちが「園長先生、モモたべたい」と言ってきます。園庭の端にあるスモモの実が赤くなってきて、食べると酸っぱいのですがその味が子どもたちには人気です。
ハシゴを木の下まで運んで、登ります。「もっと上にあるよ」と、子どもたちが実のなっている所を教えてくれます。1つ採ると、「ちょうだい、ちょうだい」の大合唱。上から見ると、目をまん丸に見開いた可愛い子どもたちが大勢集まっていました。
「スモモは子どもたちに好かれて幸せだな」と思いながら、5つ位採ってズボンのポケットに入れ、ハシゴを下りました。すると、私の周りに来て、「食べたい食べたい」の大合唱です。私も大勢に囲まれて、ちょっと幸せな気持ちになりました。自分の思いを素直に出す子どもって純粋だなあと、感動します。
早速、水道の所まで駆け足です。洗って、少しずつかじりました。A子ちゃんは「酸っぱい、でも美味しい」と言って満足そうです。年少のB君も側にやってきて、眺めています。「食べる?」と尋ねると、可愛く「うん」の返事です。洗ってから、差し出すと、小さい口でちょっとかじりました。初めて食べた味でしょうか、顔をしかめます。でも、また食べたい仕草です。
この園舎を建て替えた時にPTAの方が子ども達のためにと、スモモの木を植えてくださったそうです。周りには甘い果物が多いのですが、酸味の強いスモモは最近珍しいと思います。「夏も元気な昭和っ子たちでね!」の先人の思いが、スモモの木から聞こえてきます。
木の下では「美味しいスモモありがとう」子どもたちの声が、優しく応えているようでした。
(スモモの木の下に集まる子どもたち)
(園庭で仲良く遊びます)
(入道雲と木々たちが見つめます。楽しい夏休みにね)