2023年9月14日
純粋な心を信じ続けたい(園長より)
♪あれまつむしがないているリンリンリンリン…♪あちこちから虫の声が優しく聴こえる頃となりました。まだまだ残暑は厳しいのですが、季節は秋に向かって少しずつ動いています。2学期も保護者の皆様方には、様々な面でお世話になりますがよろしくお願いいたします。
暑い日差しを受けて、ありんこガーデンの百日草が、今、鮮やかに咲いています。ピンク色だったり、茜色だったり、黄色だったり、それぞれ個性を持って「私を見て、どう綺麗でしょ!」というように、アピールしているようでした。その周りには、時々トンボやチョウが楽しそうに舞っています。
実は5月に種を蒔き、小さな芽が出て伸びてきたところで、花壇に植え替えました。今年の夏は特に暑くて、土は灼熱のような状態でした。初めは細くてか弱い苗でした。毎日、水撒きは絶やさぬようにしていました。花壇へ植え替えたばかりの時は、枯れそうになった苗もありました。でも、私がすごいなあと思ったのは、一本として育たなかった苗がなかったのです。早く伸びて咲く花もありますし、遅く咲く花、大きいのに小さいのに形も様々でした。
環境に適応し、自分で伸びよう花を咲かせよう、虫や見る人を喜ばせようと、そんなひたむきな思いを感じます。一本の茎から枯れた花があっても、次々に新しい花を咲かせています。「1本枯れても僕の中には新しい花を咲かせる力があるよ」と信じているようにも見えます。そのことで、百日草は咲くのを楽しむことができます。
先日、バスケットの試合を見ていたら、試合の流れは負けていても、選手が決して諦めない強い気持ちで戦い、ついに逆転して勝ちました。アジア1位になり、オリンピック出場が決まりました。選手と監督やコーチや周りの人が、みんな諦めない信じる気持ちがあったように思います。とても楽しそうに活き活きプレイしていました。
今、子どもたちは、運動会に向かって走ったり、ダンスをしたり、音楽を奏でたり、それぞれの学年種目に取り組んでいます。音楽に合わせて踊っている子どもたちを見ると、輝いていて楽しそうです。命が躍動しています。少しできなくて悲しかったり、心配して思うように発揮できなかったりすることもありますが、私たち保育者が、子どもの中にあるひたむきな命の力を信じていれば、必ず、子どもは、その思いを感じ自信を持って今の自分を楽しむことができます。真っすぐに伸びていくと思います。信じる力のバトンは届きます。
ところで、百日草の花言葉は「いつまでも変わらぬ心」です。いつも、子どもを愛し、純粋な心を信じ続けたいと思います。
(みんなニコニコ大きくなってね❣)