2024年3月14日
自分でできたよ うれしいな(園長より)
♪たくさんのまいにちをここですごしてきたね…♪卒業式の歌が流れます。3学期も後僅かとなりました。今年度の教育課程も終わろうとしています。この1年間、保護者の皆様には、様々な面でご支援いただきまして誠にありがとうございました。
先日、園門に立っていると保護者の方が、お子さんを見送って後ろ姿をじっと眺めておられました。「大きくなられましたね」と、声掛けしますと、「今年度も後少し、あっという間ですね」と、微笑んでいらっしゃいました。様々な事があった一年間。嬉しいことも悲しい事も、心配も、衝突も、感動も…たくさんの事がお子さんと共に感じられて来たのではないかと思います。愛しいわが子が、今、こうして無事に育っていることと、逞しい姿に安堵と喜びの気持ちが沸き上がっておられたのでしょう。
ところで、どの子も「自分の力で伸びようとしている」と、私は思っています。幼稚園という環境の中で、いろんなお友だちと接しながら、知恵を働かせて日々過ごします。服が自分で切れなかったお子さんが、見よう見まねで悪戦苦闘しながらも次第に着れるようになるように、自分で考え、持てる力をいっぱい使って、「何かできるようになろう!」と自分を高めています。
先日、お帰り時に、年少さんが靴下を履いている場面を見ました。小さな手で繰り返しながら靴下を足に入れようと繰り返し行っていました。やっと履けると、ニコッと笑顔。「僕できた!」という嬉しさが伝わってきました。この「小さなできた」は、自信となって、きっとこれからの「大きなできた」に繋がっていくでしょう。みんな頑張る力を持っている。その「自分で育とう」の力を信じていたいです。
大好きな春の詩(草野心平)を紹介します。
春のうた
ほっ まぶしいな ほっ うれしいな
みずは つるつる かぜは そよそよ
ケルルン クック ああいいにおいだ
ほっ いぬのふぐりがさいている
ほっ おおきなくもがうごいてる
ケルルン クック ケルルン クック
いよいよ明るい春がやってきます。心がワクワクする光の春です。新しい出会いが待っています。どんな暗いことも未来は明るいです。周りの小さな自然にも感動して、「ほっ うれしいな」と、喜びを大切にできる保育者でありたいと思っています。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。小学校へ行っても、あなたらしさを大切に、明るい未来へ飛び立ってください。フレーフレー昭和っ子たち!