2024年4月26日
子どものいる風景~桜の実が落ちていたよ~(園長より)
さわやかな春の風が吹く朝、園門近くでは子どもたちがダンゴムシを探したり、かくれんぼをしたりして遊んでいます。そこに、年長のA君やB君が「園長先生、これなあに?」と、ちっちゃな木の実を持って来ました。
「これは桜の実だよ」と教えると、へーという不思議な顔をしています。周りには物珍しそうに何人かのお友だちもやってきました。ヤマザクラの木の下にたくさん落ちていたのだそうです。みんな覗き込んでいます。
「きれいだね」というと、「うん」と、可愛い声が聞こえました。薄緑の淡い色、生まれたばかりのような初々しさが漂っています。「植えると大きくなるかな?」とA君。「どうだろう。土に入れてみる?」と言うと、みんなも「うん!」と元気な声が返ってきました。早速、花壇の土をカップに入れ、桜の実を入れました。「大きくなあれ!」元気でつぶらな声が園庭に響きます。
花が散った木々には、新しい木の実や葉っぱがそっと生まれています。柔らかくて淡く、ふわふわしています。まるで、子どもたちの心の中に溶け込みながら「僕、ここにいるよ~」とお話しているようです。きっと、その声は昭和っ子たちに届いています。
優しくキラキラと輝いた瑞々しい自然が、目の前に広がっていました。
(小さなきれいな実だね)
(たんぽぽきれいだね)
(仲良く遊びます)
(新緑の木々が園を優しく包みます)