2024年4月26日
子どものきれいな心を見つめていたいな(園長より)
♪やねよりたかいこいのぼり…♪園庭には悠々とこいのぼりが泳ぎ、新年度を迎えた子どもたちは、気持ちを新たに元気いっぱい過ごしております。保護者の皆様方には様々な面でお世話になりますが、よろしくお願いいたします。
「まさをなる 空色てらす 子らの笑み 朝のあいさつ そよ風はこぶ」以前、園門で浮かんだ短歌ですが、子どもたちの「おはようございます」の明るい言葉と無邪気な笑顔に活力をいただいている毎日です。「子どもは宝物」ありがたい存在です。真っすぐな気持ちで語り掛け接する子どもたち。ドキっとする言葉もありますが、子どもがいるからこそ、私自身「きれいな心」に出会えると思っています。
今年は、YATA(やったー)保育を大切にしたいと考えました。Y(やさしいね)A(あたたかいね)T(たのしいね)A(ありがとうね)です。これは、みんな子どもの心の中にある「きれいな心」です。この真心を、じっと見つめていたいと思います。
今朝、お母さんに抱っこしていたA子ちゃんが、「これ上げる」と言って、私に一輪のたんぽぽをくれました。鮮やかで真っ黄色です。パっと明るい光に包まれました。やさしくあたたかくたのしい気持ちになって、思わず「ありがとうね」とつぶやいていました。子どもの「きれいな心」に出会えた幸せなひと時でした。
童謡「くまさん」という可愛い詩があります。(まど・みちお作)
はるがきて めがさめて くまさんぼんやり考えた
さいているのは たんぽぽだが ええと ぼくはだれだっけ だれだっけ
はるがきて めがさめて くまさんぼんやり かわにきた
みずにうつった いいかおみて そうだぼくは くまだった よかったな
冬眠から覚めたくまさんは、ぼーっとして自分のくまとしての自覚がありません。でも、川に映った自分のいい顔(素晴らしい面、きれいな心)に気づいて、安心し、嬉しくなります。子どもたちも同様です。きれいな心に出会いたいのです。ですから、子どもの様々な行動の中にある「きれいな心」を見つめてあげたら、きっと、子どもは自分に誇りを持って歩んでいけると思っています。
花壇に咲いていたチューリップの花々が、そよ風に吹かれて舞って行きました。昭和っ子たちが「きれいに咲いてありがとう」と、やさしくさよならしていました。