2024年5月31日
そのままの姿で輝いてね(園長より)
♪かえるのうたがきこえてくるよ…♪田んぼには水が入り出し、直ぐそこに、梅雨の季節が近づいています。どろんこ水遊びやこれから始まるプールなど、元気に遊んでほしいです。保護者の皆様には、日頃よりご支援いただきまして誠にありがとうございます。
朝、園門にいると子どもたちが「ダンゴムシ探そう」「この虫なあに?」「ジャンケンしよう」などと、いろいろ声を掛けてくれます。みんな目を輝かせて、その子なりの光を放っていました。
先日、雨上がりの夕方、久しぶりに本屋を訪れてみました。ふと、目に留まったのが「美しい日本の言霊」(藤原正彦著)でした。いろいろな歌に寄せる著者の思いがつづられた内容です。その中に、子どもたちも歌う「ぞうさん」(ぞうさんお鼻が長いのね、そうよ母さんも長いのよ)の歌が掲載されていました。あーいいなと感じた文章を紹介します。先ず、作詞したまど・みちおさんは「この世に生きるすべての生き物は、そのままの姿が一番素晴らしい」という意味を込めて作ったとあります。~になってほしいと子どもに要求するばかりでなく、そのままの姿を認めてあげることの大切さを感じます。また、著者は別の意味でとっています。『皆にいじめられたとしても、金がなくても、地位や名誉がなくても、友人がいなくても、神さまがいなくても、あなたを産んでくれたお母さんは必ず、あなたを全身全霊で愛していますよ。何があっても絶対にあなたを裏切りませんよ。だから自信を持って生きなさい。ぞうさんはそういうメッセージ発しているように感じます』とありました。
子どもたちの様子を見ると、園生活に慣れなかったり、お友だちとの関わり方が分からなかったり、自分で身支度が思うようにできなかったり、戸惑う場面が多いこともあります。困って悲しんでいる姿を見るたびに、このぞうさんの歌の母の愛を、私たち保育者が改めて見つめなければならないと感じました。
昨日、園庭の片隅で年少さんがたらいに水を溜めて、色水遊びをしていました。先生がいろんな色を作って、子どもたちが混ぜてカップに入れたり、水を掛け合ったり、きゃきゃと言いながら楽しい風景でした。先生も子どもも、みんな溶け込んで、その子らしいその先生らしい姿が広がっていました。
昭和っ子たち、そのままの姿でいっぱい輝いてね。6月の空に向かってレッツゴー!