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信学会昭和幼稚園からのお知らせ

2024年12月2日

やっぱり子どもは素晴らしい(園長より)

(朝のなかよし体操)

♪かきねのかきねのまがりかど、たきびだたきびだ…♪枯葉が舞い、たきびの歌が聞こえてきそうなこの頃です。寒い中ですが、子どもたちは元気いっぱい過ごしております。保護者の皆様方には日ごろから大変ご支援いただき感謝申し上げます。

寒い毎日ですが子どもたちの優しさに癒される日々です。朝、園門にいると「園長先生これ上げる」と言って、いろんなプレゼントが届きます。きれいな葉っぱだったり、手作り折り紙だったり、時には小さな石ころだったり…子どもの真心をいただいて「今日も頑張れる」と嬉しくなりました。大人から見るとそれほど価値のないように見えても、子どもは違います。物の素敵さや魅力・面白さが分かるのです。確かにいただいた枯葉をじっと見ると、黄色や茶色や赤っぽい色・緑色が混ざっていて鮮やかです。葉脈の形も複雑なデザインをしています。石だって、輝く小さな粒の鉱物が入っていたり、つるつるだったりザラザラしたりして、様々な表情が見て取れます。それが面白く楽しいのですね。ですから、子どもの感じる心って本当に素晴らしいし、大切にしないといけないように思います。

ところで、以前聞いた言葉「山川草木悉皆成仏」(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)という言葉を思い出しました。この世に存在するすべてのものには仏性が宿るという意味(仏教の言葉)のようです。全てのものが皆、大切な命を持って、それぞれが個性を持って輝いているように思います。子どもたちがいろんな物にトキメクのは、その中にある命の輝きと一体になれるからではないでしょか。小さな石や葉っぱの命の輝きと友だちになれるのが子どもですね。

先日、A子ちゃんとB子ちゃんが庭の隅に落ちていた、少し枯れて先の割れたどんぐりを持ってきて。「園長先生、どうしたら芽がでる?」と尋ねてきました。どうしてもどんぐりの木を育てたいようでした。「土の中に入れてお水を上げたらどうかな?」と伝えると、ニコニコ笑顔で、2人仲良く入れ物を探しに出かけました。その後暫くすると、小さな土の入ったカップを持ってきました。「どんぐり入っているよ。水も入れたよ」と嬉しそうに覗き込んでいました。私は、子どもからどんな命にも素晴らしさがあることを教えてもらったように思いました。たとえ、古く傷ついたようなどんぐりでも、子どもにとっては、大切な宝物です。大事にしたいという気持ちに頭が下がり、優しい子どもたちだなぁと感心します。

きっとどんぐりも「ありがとう。ぼく頑張るよ」と涙を流していますね。

(子どもからいただいた折り紙)

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